丁子風呂は今の季節によく似合う。
丁子自体は油分が多く含まれているが、お風呂上りは、
すっきり、さっぱり、さらさらり。
そして、ほんのり丁子の花のような香りが優しく身を包む。
昔から、僧侶は清めのためにつかるという。
入浴剤もあるが、私は丁子のつぼみそのままを使う。
乾燥させた固いつぼみを片手で贅沢にもどっさりすくい、おもむろにティーパックに詰める。一般のルートだといくらになるのかな。
そのまま風呂に入れては香り立たないので、鍋で煮立てて煮汁をつくる。ちなみに染色のときは一晩置いたりする。
できた丁子汁をジョボジョボ、透明のお風呂に入れればできあがり。
薄い紅茶色の丁子湯が揺らめいている。
市販の入浴剤はかなり試した。マニアの時期も。
結局行き着いたのは、添加物なしの手作り湯が主流を占めるのである。
肌からも吸収されるのだから、成分には気をつけたい。
幼少の頃から乾燥した大根の葉っぱ湯、食べたミカンの皮を乾燥させた湯、などなど様々な色、匂いの風呂へ入れられたものである。
今のお気に入りの手作り湯は丁子湯とよもぎ湯など、香りもよい。ここでも少しずつ紹介していきたい。
市販の入浴剤では、私の師匠が考案、製作された、
丁子湯、

ウイキョウ湯、カッコウ湯
が特におすすめ。
丁子湯は煮出したものに近いし、ウイキョウ湯は元気が出て、カッコウ湯はとにかく、とにかく肌がすべすべになる。このすべすべ具合は他の入浴剤に比べてダントツだと思っている。ぜひ試して頂きたい。
カッコウとはパチュリーのこと。やわらかく品のある香りです。
しかも、使った後の袋の中身の残り香が好きで、三種類のカラの袋をあけたまま束ねておくと、自然に調香されて何度も聞きたい香りになる。
そう、袋もしばらく捨てられないのだ。
この5月は天候が不安定。じっとり汗をかいた日、ちょっと肌寒い日、疲れがたまったときなど、いつもと違う入浴剤でリフレッシュするのはささやかな楽しみです。